チョコレートと一口にいっても、ダーク、ミルク、ホワイトなど、色も味わいもさまざまです。また、パッケージをよく見ると「チョコレート」ではなく「準チョコレート」と書かれた商品もあります。この記事では、チョコレートの主な種類と特徴、日本の表示ルールによる分類、選び方のポイントを紹介します。

チョコレートの原料
チョコレートは、カカオ豆を発酵・乾燥・焙煎してすりつぶした「カカオマス」をもとに作られます。カカオ豆からは、脂肪分である「ココアバター」も取り出されます。この二つに砂糖や乳製品などを組み合わせることで、さまざまな種類のチョコレートが生まれます。
味わいによる主な種類
ダークチョコレート(ビターチョコレート)
カカオマスを多く使い、乳製品をほとんど、またはまったく使わないチョコレートです。カカオ本来の苦みや酸味、香りをしっかり味わえます。カカオの割合が70%以上などの「ハイカカオ」と呼ばれる商品も人気です。
ミルクチョコレート
カカオマスに乳製品を加えた、まろやかでやさしい甘さのチョコレートです。日本で最も身近な種類の一つで、板チョコや多くのお菓子に使われています。
ホワイトチョコレート
カカオマスを使わず、ココアバターに砂糖や乳製品を加えて作るチョコレートです。カカオの色素を含まないため白い色をしており、ミルキーで甘い味わいが特徴です。
ルビーチョコレート
自然なピンク色とフルーティーな酸味が特徴の、比較的新しいタイプのチョコレートです。着色料ではなく、原料のカカオ豆の特性を生かして作られています。

日本の表示ルール:チョコレートと準チョコレート
日本では、業界の公正競争規約によって、カカオ分などの量に応じて名称が決められています。
| 名称 | 主な基準 |
|---|---|
| チョコレート | チョコレート生地のカカオ分が35%以上(うちココアバター18%以上)など。この生地を製品の60%以上使ったもの |
| 準チョコレート | カカオ分が15%以上(うちココアバター3%以上)、脂肪分18%以上など。この生地を製品の60%以上使ったもの |
ミルクチョコレートなど乳製品を含む場合は、カカオ分と乳固形分を合わせた基準が設けられています。準チョコレートはカカオ分が少ないぶん、カカオの風味はやや穏やかで、植物性の油脂が使われることも多くなっています。どちらが良い・悪いというものではなく、用途や好みに合わせて選べばよいでしょう。
形や用途による種類
- 板チョコ:もっとも基本的な形で、そのまま食べるほか、お菓子作りにも使われます。
- ボンボンショコラ:ガナッシュやプラリネなどを、チョコレートでコーティングした一口サイズのチョコレートです。
- 生チョコレート:チョコレートに生クリームなどを加えた、やわらかい食感のチョコレートです。
- クーベルチュール:ココアバターの割合が多く、なめらかに溶けるため、製菓用として使われます。

チョコレートの選び方
- カカオの割合で選ぶ:苦みや香りを楽しみたいならカカオの割合が高いもの、甘さを楽しみたいならミルクチョコレートがおすすめです。
- 原材料表示を見る:原材料は使用量の多い順に表示されています。最初に「砂糖」がくるか「カカオマス」がくるかで、味わいの傾向がわかります。
- 用途で選ぶ:そのまま食べるのか、お菓子作りに使うのかによって、適したタイプが変わります。
おいしく保存するには
チョコレートは高温や湿気に弱く、温度変化によって表面が白っぽくなる「ブルーム」が起こることがあります。直射日光を避け、涼しい場所で保存しましょう。夏場に冷蔵庫に入れる場合は、乾燥や匂い移りを防ぐために袋に入れ、食べる前に少し室温に戻すと風味がよくなります。
日本の主なお菓子メーカーについては、明治やロイズの紹介記事もあわせてご覧ください。
よくある質問
ハイカカオチョコレートとは?
一般的に、カカオの割合が高い(70%以上など)チョコレートを指します。苦みが強く、甘さは控えめです。
ホワイトチョコレートはチョコレートですか?
カカオ由来のココアバターを使っているため、チョコレートの一種です。カカオマスを使わない点がほかのチョコレートと異なります。
白くなったチョコレートは食べられますか?
ブルームは、ココアバターや砂糖が表面に浮き出たもので、風味や口どけは落ちますが、カビとは異なります。保存状態に不安がある場合は無理に食べないようにしましょう。
まとめ
チョコレートには、ダーク、ミルク、ホワイト、ルビーなどの種類があり、日本ではカカオ分などの基準によって「チョコレート」と「準チョコレート」に分けて表示されています。カカオの割合や原材料表示を手がかりに、好みや用途に合ったチョコレートを選んでみてください。
情報確認日:2026年11月5日。料金や制度、仕様などは変更される場合があります。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。写真はすべてUnsplashライセンスに基づき使用しています。
